2016年10月14日金曜日

備前焼まつり(10/15・16)


長い期間ご無沙汰していました。
明日、明後日(10/15、16)に備前焼伝統産業会館及びJR伊部駅周辺で行われる備前焼まつりについてご案内致します。

備前焼まつりはその名の通り備前焼の里備前市伊部で行われるお祭りで、毎年10万人規模の人が訪れる備前市最大のイベントです。
備前焼まつりは備前焼の展示・即売、ろくろ体験といった備前焼関連の催し事に加えて、コンサートや踊りのステージイベント、各種出店など楽しめる催しが沢山あります。

以下、お祭りで行われる主な催しです。

備前焼関連

備前焼オブジェの除幕式、備前焼の展示・即売、ろくろチャレンジ、ろくろ実演、福袋
備前焼ミュージアムでは15日、備前焼まつりに合わせて人間国宝伊勢崎淳先生作の巨大な備前焼モニュメントの完成除幕式が行われます。
モニュメントは史跡伊部南大窯を支えていた柱をモチーフにした物だそうです。
備前焼の展示・即売では例年備前焼のUSBメモリー等ユニークな作品が出展されます。福袋の中には人間国宝の作品が入った福袋もあるそうです。
思わぬ堀出し物や価値ある一品に出会う可能性もあります。

ステージイベント
日本舞踏家集団の公演、阿波踊り、ピアノコンサート、ブラスバンド等
備前焼まつりはステージイベントも充実しています。音楽や踊りで祭りを盛り上げてくれるでしょう。
備前焼作家によるブラスバンドの演奏も行われます。

その他の催し

その他、出店や抽選会等たくさんの催しが予定されています。
天津神社と履掛天神宮では茶席を用意しています。
出店では地元の名物日生カキオコも出展販売されます。

その他備前焼まつりには本稿では紹介しきれないくらい沢山の催しがあります。
詳しくは主催の備前焼陶友会のHPでご確認ください。
沢山の方に来て頂き楽しんで頂けたらと思っています。

※注意点
明日と明後日には備前焼祭り会場周辺では大変な混雑が予想されます。お気をつけてお越し下さい。
臨時の電車やバスも運行されます。詳しくは備前焼陶友会のHPをご参照ください。

備前焼まつり
日時:10月15日9:00~17:30、16日9:00~16:30
会場:備前焼伝統産業会館及びJR伊部駅周辺
主催:備前焼まつり実行委員会・備前市・協同組合岡山県備前焼陶友会
備前焼陶友会HP“備前焼まつり”:http://touyuukai.jp/buy.html#cont02

2016年9月16日金曜日

いんべ灯街道夜市(9/17)


直前の告知になって申し訳ありませんが、明日17日に備前市伊部において"いんべ灯街道夜市"というイベントが開催されます。

その名のとおり伊部の街道をろうそくの灯や光などでライトアップします。
不老川では、造形作家山形忠正氏の作品によって川が光で彩られて一面がホタルのいるような光景が拝めます。
街道や川が光で照らされ美しく幻想的な雰囲気に包まれます。
カップルの方にはお勧めです。

いんべ灯街道夜市の名前の通りで店の出店もあります。
和太鼓の演奏やソプラノ歌手のコンサート、スタンプラリー抽選会といったイベントも開催されます。
今週末の予定の決まっていないという方は、明日は是非伊部まで来てみてください。

いんべ灯街道夜市開催要項
日時
2016年9月17日18:00~21:00
場所
伊部駅前通り・不老川・天津神社

開催イベント
本部(伊部駅前通り):スタンプラリー抽選会(20:00~)・夜市・
西会場(不老川):長船名刀和太鼓のライブ(19:30~)・造形作家山形忠正氏「SEI∞備前ホタル」不老川インスタレーション
東会場(天津神社):竹あかり点灯式(17:45~)・ソプラノ歌手村上彩子氏ミニコンサート(19:00~)

※天候によって一部のイベントが中止になる場合があります

お問い合わせ
いんべ100万人プロジェクト委員会事務局
岡山県備前市伊部1530番地(備前焼ギャラリー喫茶里房)
電話:0869-64-1187

主催
いんべ100万人プロジェクト委員会事務局
協賛
いんべ100万人プロジェクト加盟店
協力
協同組合岡山県備前焼陶友会青年部・伊部青少年健全育成会・伊部小学校・地域の皆さん
後援
備前市・備前信用金庫・協同組合岡山県備前焼陶友会
助成
公益財団法人福武文化振興財団

2016年9月6日火曜日

天津神社子ども教室で制作の茶碗と風鈴、備前陶芸センターで窯焚きへ


先月5日の天津神社子ども教室2日目よりおよそ一ヶ月、子ども達が作った備前焼の茶碗と風鈴がついに窯焚きの時を迎えます。
窯焚きに使うのは備前陶芸センターの窯で、今月中旬頃には窯焚きが終わり完成する予定です。
完成が今から楽しみです。

※写真は窯に詰める前の茶碗と風鈴です。

ここで簡潔に備前陶芸センターについてご紹介させて頂きます。
備前陶芸センターは備前焼作家の団体備前焼陶友会が運営する施設で、備前焼作家育成のための公的な教育研修機関となっています。

備前陶芸センターは当NPOメンバーの備前焼作家と関わりが深く、木村茂夫氏(木村興楽園)や木村宏造氏(木村一陽窯)は指導的な立場で運営に携わっています。
木村茂夫氏、森泰司氏(森宝山窯)、日幡寿氏(天津神社)は備前陶芸センターの卒業生で陶芸の技術を学んでいます。
備前陶芸センターの運営、研修生の指導、催し事の開催にも当NPOメンバーの備前焼作家は深く関わっています。

興味を持たれた方は是非備前陶芸センターを訪れてみてください。
備前陶芸センターは見学の他、備前焼体験教室等も開催しています。

 

備前陶芸センター


〒705-0001 岡山県備前市伊部974-2
電話:0869-64-2453(平日9:00~17:00)
FAX:0869-64-2469
eメール:bizentogeicenter@ceres.ocn.ne.jp
HP:http://bizen-tougei.okayama.co/
※土・日・祝日・お盆・年末年始は休み

木村興楽園の窯焚き終了、作品が完成

木村興楽園(当NPOメンバー)の窯焚きが終わりました。

先週の23日に私(筆者)が見学で木村興楽園を訪れたときは、窯焚きの真っ最中で木村興楽園の若手作家木村邦生氏がその窯焚きの様子を見せてくださいました。
そのときの様子は先週公開した本ブログの記事お伝えしていますので、先週23日の窯焚きの様子についてはその記事をご参照ください。
>木村興楽園で窯焚きを見学(8/23)

そして今週の8/30に再び木村興楽園を訪れ、完成した作品いくつかを木村興楽園の備前焼作家木村茂夫氏(木村邦生氏の父)に見せて頂きました。

まずは木村茂夫氏自らご自身の作品を見せてくださいました。


美しい土の色の酒器でぬくもりを感じます。お酒のおいしさを引き出してくれるでしょう。


重厚感あふれる花入れができました。
備前焼の特色である土の色は花の鮮やかな色と美しい対称を成し、花の色を引き立たせてくれるでしょう。

続いて木村茂夫氏のご子息の木村邦生氏作の花入れを見せて下しました。
繊細な作りの作で、親子でともに花入れを作りながらその作風に違いが出ています。
息子として伝統を受け継ぎつつ自らの個性を出していこうという努力と工夫を感じます。

もう一品木村邦生氏の作品を紹介させて頂きます。
 
鳳の絵が彫られた皿でこの作品もまた繊細な美しさを感じます。
先週の窯焚きで作った作品ではありませんが、木村邦生氏の個性を感じれる作品になっています。

こうして親子の作品を見比べると今度の窯焚きでは、父である木村茂夫氏の作品は大御所の作家らしく重厚なスタイルの作品を、息子の木村邦生氏は繊細で細やかな作品をそれぞれ作っています。
機会がありましたら木村興楽園に足をお運びいただいて、木村茂夫氏・邦生氏親子の作品を見比べてそのスタイル、こだわりの違いを感じて楽しんでください。

 

木村興楽園 


〒705-0001 岡山県備前市伊部667
電話:0869(64)2064
FAX:0869(64)2864
営業時間:9:00~18:00
休み:1月1日
駐車場2台
窯の見学可(※予約不要)

2016年8月28日日曜日

木村興楽園で窯焚きを見学(8/23)


去る8月23日、当NPOメンバーの木村興楽園を訪れ備前焼の窯焚きを見学してきました。
私(筆者)が訪れたときには備前焼作家木村邦生氏(木村興楽園の木村茂夫氏のご子息)が窯焚きをしていて、窯焚きをその場で見せてくださいました。


窯焚きは備前焼制作の中でも特にデリケートな工程です。
窯焚きは窯の温度を1000℃以上に上げて、内部の温度を均一に保ちながら最低数日間掛けて焼き上げます。
そして窯内部の温度をコントロールするのに、作家さん同士で数人単位のグループをいくつか作り交代で24時間窯の番を焼き上がるまでします。

窯の番の間は常に窯の近くで待機しておく必要があります。
温度計をチェックしつつ時折薪を投入して温度をコントロールする必要があるためです。
高温の窯近くででこの作業を長時間窯焚きの終わるまで交代で続けます。


今は夏場なので窯周辺に立つだけで汗が吹き出てきました。
スマートフォンのカメラで写真を撮ろうとしたら高温で一時カメラの動作が止まったりもしました。

心身ともに厳しい作業です。
こうした困難な作業を経て作品が仕上がった時の感動は大きいでしょう。
木村興楽園の木村茂夫氏は窯焚きが終わって作品を窯出しする時が「作家として一番報われる瞬間」と言っておられます。
(本ブログの記事「NPO会員リレーインタビュー第三弾・木村茂夫(木村興楽園) 」より)

今度の窯焚きで作られる作品には木村茂夫氏・邦生氏親子の力作が含まれています。
きっと素晴しい作品に仕上がるでしょう。
その作品も完成後に本ブログで紹介させて頂きたいと思っています。

窯焚きは備前焼の奥深い世界に触れられる貴重な機会なので、機会がありましたら是非体験してみてください。

天津神社子ども教室2日目(8月5日)

ご無沙汰していました。
遅くなってすいませんが3週間前の天津神社子ども教室2日目(8月5日)の模様についてお伝えします。

天津神社子ども教室2日目は子ども教室の目玉というべき備前焼づくりと茶道体験が行われました。


 備前焼づくりでは地元の伊部小学校の一室で茶碗と風鈴を作りました。
講師のは木村興楽園の備前焼作家木村茂夫先生(当NPOメンバー)に最初に作り方を示して頂き、その後参加者全員で制作に取りかかりました。


制作ではそれぞれの個性がよく出て、同じ作り方で作ったはずなのに形や大きさがみな違っていました。
備前焼の難しさと良さを実感できました。


備前焼づくりの後、天津神社に移動して茶道体験を行いました。
茶道の先生方を神社にお招きし作法に則ってお茶を頂きました。
最近では大人でも茶道体験は珍しいことだと思われます。
子どものうちにこういう体験ができたのは後の大きな財産になっていくでしょう。

茶道体験の終わりに写真撮影を行って天津神社子ども教室2日目は終わりました。

子ども教室1日目と同様に2日目も備前焼作家さんや地元の方が運営に協力してくださいました。


当NPOメンバーでは天津神社が子ども教室を主催して行い、木村興楽園の備前焼作家木村茂夫氏は先生として備前焼づくりを指導しました。
神社教室2日目に参加した備前焼作家さんは、子ども達に備前焼の作り方を教えたり、子ども達が作った備前焼の形を直したり整えてくださいました。
茶道の先生方にもお忙しい中時間を頂き教えにきてくださいました。子どもに飲み易いようお茶も用意してくださいました。
地域の方には準備や後片付けでお世話になりました。

協力して頂いた皆さんのおかげで天津神社子ども教室2日目も無事終えられました。
皆さんお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

次は今年最後の子ども教室になります。
間は空きますが子ども教室最終日は12月17日で、お正月のお飾りづくり等を予定しています。
奮ってご参加ください。


天津神社子ども教室要項

・日時・場所・内容
1.一日神社体験
7月29日15:30~20:30、伊部天津神社
伊部の歴史、神社の説明、工作(あんどん作り)、オリエンテーリング、他

2.備前焼と茶道体験
8月5日9:00~12:30、伊部天津神社及び伊部小学校
茶道体験、備前焼の話、備前焼作り、他

3.お飾り作り教室
12月17日9:00~11:00、伊部天津神社
お正月の話、新しい年を迎える準備、お飾り作り(お正月に飾り、歳神様を迎えます。)、他

・対象者・定員
小学校3~6年生の男女20名程度

・参加費
1,500円(全3日間分)

・参加要件
原則として3日間すべての日程に参加可能なこと

・お申し込みとお問い合わせ
伊部天津神社(岡山県備前市伊部629)
電話:0869-64-2738

2016年8月1日月曜日

柴岡力・久兄弟作陶展〜青い備前〜(8/10〜15、天満屋広島八丁堀7階段美術画廊)


当NPOメンバーの柴岡陶泉堂の柴岡正志氏の子息、柴岡力氏・久氏が8月10〜15日に天満屋広島八丁堀にて兄弟作陶展を行います。
柴岡家が代々得意としてきた青備前を中心としつつ、青備前以外にもバリエーションに富んだ作品展になっています。


柴岡正志氏の長男柴岡力氏は柴岡家伝統の青備前の技術継承に取り組む一方で、最近人気の高まる細工物でユニークな作品を多数作り出しています。
話題の岡山駅構内の備前焼ガチャにも作品を提供し、最近力氏の作品を目にした方もおられるのではないでしょうか。
柴岡正志氏の次男柴岡久氏は兄同様青備前に力を入れ、岡山で個展を開催し2010年、2013年には瀬戸内芸術祭にも参加しています。

兄弟そろって伝統の継承に尽くしつつ、実力派の若手作家として新しい境地を開拓しています。
伝統と革新の融合した備前焼の世界をご堪能ください。

柴岡力・久兄弟作陶展〜青い備前〜
天満屋広島八丁堀7階段美術画廊(広島市中区胡町5ー22)
8月10〜15日午前10時〜午後7時30分(※最終日15日は午後4時まで)

柴岡兄弟プロフィール

柴岡力(しばおか ちから)
柴岡陶泉堂現当主三代目柴岡香山氏(柴岡正志氏)の長男
1974年生まれ
1994年 備前陶芸センターで学ぶ
1995年 祖父と父のもとで作陶の道へ
受賞歴は、日本伝統工芸支部展・県展・一水会陶芸展各入選、備前陶心会展日本工芸会中国支部賞など

柴岡久(しばおか ひさし)
柴岡陶泉堂現当主三代目柴岡香山氏(柴岡正志氏)の次男
1977年生まれ
2000年 備前陶芸センターで学ぶ
2001年 父と兄のもとで作陶の道へ
受賞歴は県展・一水会展各入選